大切なのは人とのつながり
安心・良質な食材をお客様にご提供する。そのためには、「電話1本で業者に発注」で済ませるのではなく、生産者の方と直に顔を会わせ、言葉を交わし、生産の現場を見せて頂き、お互いの信頼関係を築いていくこと、それが欠かせないと宮内は考えています。
このコーナーでは、バルブの「ひげのオーナー」宮内が、より良い食材を求めて全国各地を巡る旅をご紹介します。 |
■■ 食材の旅 〜福島県〜 <2013.6> ■■
多忙につき、前回の旅から随分あいだが空いてしまいました。久しぶりの食材の旅は、ある方に福島県の「りょうぜん里山がっこう」をご紹介頂き、そこを出発点にいくつかの「福島の食」を体験して参りました。
りょうぜん里山がっこう (伊達市霊山町)
「霊山」と書いて「りょうぜん」と読みます。りょうぜん里山がっこうは、昔の中学校の校舎を利用して建てられた、里山のくらしを体験したり、宿泊したりできる「体験交流施設」です。
理事長の野金助さん(左)、校長先生の野すみこさん(右)があたたかく迎えてくださいました。

里山がっこうと地域の深い関わりについて説明して頂き、その存在の意味を考えさせられました。現在は放射能測定器を設置し、専門家の皆様と共に食品の安全性について研究なさっているご様子でした。改めて「食の安全・安心」を実感しました。

昔の中学の校舎を使った建物(左)と、放射能測定器(右)
ここから、野理事長に最後までお付き合い頂き、生産者の方や地元レストランのオーナーを紹介して頂きます。
赤井久好果樹園 (伊達市保原町)
赤井さんは、桃・リンゴ・米のこだわり生産者です。
十数種の桃を栽培し、収穫は7月上旬(早生種)〜11月上旬(晩生種)までだそうです。広大な畑に桃の葉が40枚。そして実はたった1個というこだわり!!美味しい桃ができるわけだ!!
ミツバチの箱があり、自然受粉を行っています。リンゴは主に「ふじ」。寒暖の差が激しい福島はリンゴも適しているようです。


左が赤井さん。
トラットリア ラ ワサビ (伊達市保原町)
続いてお邪魔したのは、このあたりで唯一のイタリア料理店、トラットリア・ラ・ワサビ。末永オーナーにお会いしました。
地元の食材を使って美味しいイタリア料理を提供している末永オーナーは、地域との繋がりをとても大切にしていらっしゃるようで、地元の料理講習会などの活動にも積極的に携わられているそうです。近い将来、ぜひ饗宴をお願いしたいです。
>>オーナーとお店の紹介記事はコチラ

みさとユースホステル (伊達群霊山町)
知人の方から最初にご紹介頂いたのは、こちらのユースホステルでした。ご挨拶にお邪魔しました。

ゆうきの里東和 ふるさとづくり協議会 (二本松市針道字入柿ノ作)
地元野菜のブランド“東和げんき野菜”を推進するほか、道の駅 ふくしま東和なども運営している「NPO法人ゆうきの里東和 ふるさとづくり協議会」の代表・大野さんにお話を伺いに行きました。
写真上段はミニトマトのハウスを見学しているところ。水を最小限にし、根をできるだけ下に伸ばし、自力で最小の水分を吸収させる。真っ赤な実をもぎパクリ。う〜ん、久しぶりに完熟のトマト。当たり前ですがトマトらしくて美味!

4枚目の写真の左端が大野さん。原発に対する想いも聞かせて頂くことができました。
山木屋地区 農村ひろば 仮設住宅 (伊達郡川俣町大字東福沢字坊ノ入)
最後に仮設住宅を訪問しました。川俣の山木屋地区の方たちが全村避難されている場所です。

今回は旅の途中、道路のいたるところで除染作業が行われていました。住民が避難して今は誰も住んでいない村は、ひっそりと風の音だけ。話によると、自然の動物が頻繁に現れているようです。
微力ではありますが、「こちらで私にできることはなんだろう・・・」と考えている次第です。
バックナンバー
・2009年11月 陸奥湾の帆立、十三湖のしじみ in 青森
・2009年9月 黒米 in 神奈川・座間
・2009年8月 鮎、テナガエビ in 高知・四万十川
・2009年6月 ハチミツ、あわび茸、じゅん菜 in 秋田
・2009年2月 地頭鶏と日向夏 in 宮崎 |
|
|





 |