バルブ・グループ (有限会社 パレ・ド・バルブ)
大切なのは人とのつながり

安心・良質な食材をお客様にご提供する。そのためには、「電話1本で業者に発注」で済ませるのではなく、生産者の方と直に顔を会わせ、言葉を交わし、生産の現場を見せて頂き、お互いの信頼関係を築いていくこと、それが欠かせないと宮内は考えています。

このコーナーでは、バルブの「ひげのオーナー」宮内が、より良い食材を求めて全国各地を巡る旅をご紹介します。


■■ 食材の旅 〜横浜市〜 <2013.7> ■■
横浜で椎茸を作っている農家があるってご存知でしたか? それもパレ・ド・バルブ(新杉田店)がある磯子区のすぐお隣、金沢区です。今回は、そんな「ご近所の椎茸農家」永島農園さんにお邪魔しました。


500年続く農園で、新たなチャレンジが始まった
永島農園は、500年以上も前から横浜で農業を営み、皇室へ米の献上もされている農園です。今回お話を伺ったのは永島太一郎さん。現在、永島農園では、ご祖父さま・お母さまが栽培した生花を、お父さまが近くのお店で販売していますが、太一郎さんは新たなチャレンジとして椎茸作りに取り組んでおられます。

食材の旅 〜横浜〜永島太一郎さん(右)、奥様(中)と宮内(左)

太一郎さんの心に「花ではなく別の何かを作ってみたい」という気持ちが芽生えたのは、いつの頃だったのでしょう。でも横浜の住宅地の中では農薬は使えないし、強い臭いを放つような作物も扱えない。さまざまな検討ののち、最後に辿り着いたのが椎茸だったそうです。そして太一郎さんは、千葉で椎茸の栽培をイチから勉強し、1年ほど前から金沢区で本格的に椎茸作りをスタートしました。

◆◆◆

永島農園で採用されている椎茸の栽培方法は、おがくずと米ぬかで作ったブロックに椎茸菌を植え、湿度を保つために定期的にミスト状に散水する、菌床(きんしょう)栽培という方法です。

食材の旅 〜横浜〜

食材の旅 〜横浜〜

そして、椎茸作りに最も大切で、最も大変なのは、気温と湿度の管理なんだそうです。成長に最適な気温は、20℃〜25℃。これより低い分には活動が一時停止するだけなので、後で暖かくなれば再び育ち始めます。問題は高温です。特に35℃以上になると椎茸がダメになってしまい、取り返しが付きません。昨今の日本の夏場の気温には、頭を悩ませているそうです。それでも試行錯誤を繰り返し、奥様と二人三脚で頑張っておられます。

そんなこだわりの栽培方法で採れた永島農園の椎茸は、その名も「おひさまシイタケ」。薬剤を使っていないそうで、安心・安全ですね。
食材の旅 〜横浜〜


この日も、ご近所の主婦の方が、朝採りの椎茸を買いにいらしていました。「安心して食べられるから必ずここに買いに来る」のだそうです。若き生産者の情熱と努力が作り出す美味しくて安全な椎茸は、着々と消費者の間に広まりつつあるようです。

パレ・ド・バルブ(新杉田)でも、新メニュー『永島農園の椎茸を使ったペペロンチーノ』の提供を2013年9月から開始しました! ぜひいちどご賞味ください。


さて、「今までで一番移動距離の短かった食材の旅」はこれでオシマイ。最後にこの一枚を!

食材の旅 〜横浜〜同じポーズで椎茸を眺める太一郎さんと宮内。

関連リンク
永島農園 公式サイト

バックナンバー
・2013年6月 里山、桃、ミニトマトなどなど in 福島
・2009年11月 陸奥湾の帆立、十三湖のしじみ in 青森
・2009年9月 黒米 in 神奈川・座間
・2009年8月 鮎、テナガエビ in 高知・四万十川
・2009年6月 ハチミツ、あわび茸、じゅん菜 in 秋田
・2009年2月 地頭鶏と日向夏 in 宮崎

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